現在の業務内容・職場環境
あらゆるトラブルに、力を合わせて。
JR東日本横浜支社 設備ユニットで庶務会計業務を行うグループに所属しています。グループの主な仕事は、会社の業務に使用する予算管理と会計処理です。私はその統括として、トラブルへの対処やワークフローの改善を行っています。働いていてやりがいを感じるのは、グループのメンバーと課題を乗り越えて目標を達成した時。特に、四半期ごとの決算は私たちにとって山場です。各所と調整をしながら、突発的なトラブルや刻々と更新されるデータへの対応を行っていきます。トラブルの種類も色々で、処理を進めた後で新たな請求書が見つかったり、締め切り寸前にミスが発覚したり。そうした問題をクリアしつつ全員の力を結集して何百という処理をやりきった時、大きな達成感を皆で分かち合えるんです。私としてはちょっと困難があるくらいの方がやりがいも大きい気がしますね。実のところ私は経理の仕事は1年目なので、知識の面ではメンバーを頼りにしながら、課題の解決方法を決定したり再発防止策を考えたりするという責任者としての仕事に全力で取り組んでいます。
感謝は貢献で返したい。
私には視覚障がいがあり、細かい文字の確認や長文を隅々まで読むことに時間がかかります。それでも私が安心して仕事ができるのは、同じ職場で働く皆さんが情報を伝えるためにしてくれる工夫のおかげです。特にそれを感じたのは、横浜信号通信技術センターで助役をしていた時のこと。電話の取り次ぎのメモを大きな字で書いてくれる新入社員の方がいたんです。私から配慮をお願いしたわけではなかったのですが、苦手な部分を察知して行動してくれたのだと思います。今の部署に来てからは、1日に大量のメールが届くためどうしても確認に苦労することがあって。そんな時も私に直接話しかけて、重要な情報共有をしてくれるメンバーの皆さんにいつも感謝しています。だからこそ、「私自身に求められている役割は絶対に果たす」という決意とともに日々仕事をしています。
ある日の働き方
- 出社。メールチェックなど 前日の会計申請のチェックと承認 社員とのコミュニケーション
- 業務上の課題や対応について担当者との打ち合わせ
- 上記打ち合わせで出した方針を上司に説明
- 現場訪問の日程調整
- 経営戦略ユニット(経理課)との打ち合わせ
- 昼食
- 現場を訪問して意見交換
- 社員の目標設定面談
- メールチェックなど 会計申請のチェックと承認 明日やることを整理
- 退社
自身の障がいと働き方
仕事とは何かを学んだ日々。
父がしていた鉄道関係の仕事に幼少期から憧れがあり、JR東日本を志望しました。印象に残っているのは、採用担当の方が一対一で話す時間を設けてくれたこと。私の障がいにしっかりと目を向けてくれていると感じ、安心して選考に臨むことができました。入社してまず、自分に与えられた裁量の大きさに驚きましたね。大きな仕事を任されると思っていなかった私にとって、必要だと思ったことを自分から提案できる環境は嬉しいギャップだったんです。一方で裁量が大きいということは、自分の職務に責任を持たなければならないということでもあります。入社5年目の頃、新入社員研修の打ち合わせを担当することになりました。とりあえず各部署の方々を集めて、後は上司が話してくれると思っていたら、その上司が「で、どうするの?」と一言。日程調整だけと思っていた私は何も用意しておらず、会議はその場で終了してしまいました。この経験から会議一つにしても担当者として責任のある準備をし、自分の考えや想いを持って仕事に臨むことの大切さを学びました。当時は恥ずかしい思いをしましたが、その上司は私に「仕事とは何か」を教えてくれていたのだと今ではよく分かります。
苦手に悩まず、得意を磨く。
私はもともと必要以上に深刻に考えない性格なのか、自分が視覚障がい者であることに大きな不安を感じたことはないんです。できないことに悩むよりも、自分が持っている能力を最大限に活かすことを考えて働いています。そう思うようになったのは、11年目に配属された人事課での経験が大きいかもしれません。当時私は、定年を迎えて出向という形で勤務している方々に関するあらゆる業務を担当していました。その中で、自分の父親ほど年上の方々との面談や出向先の企業さまとのやりとりなどを通じて、コミュニケーションという強みを見つけられたんです。話すことや聞くことには目の良し悪しがあまり関係ないこともあってか、会話で人と関係を築くことは比較的スムーズにできました。
また、当時の上司との出会いがきっかけとなって、物事を前に進めるための構想力も身につけられたと感じています。その人は細かい文字にかじりつくようにしてチェックをしていた私に「細かな作業は大丈夫だから、仕事を進めていくための道筋を考えてくれ」といった声をかけ、新しい役割を与えてくれたんです。私の苦手ではなく可能性を見てくれる上司がいたからこそ、自分の能力を伸ばしていくことに集中できたのだと思います。この時期に見つけることができたコミュニケーション力や構想力といった自分の強みは、今も働く上での大きな糧となっています。
今後の目標・メッセージ
すべての人に、強みがある。
今就活中で不安を抱えている方に伝えたいのは、強みは誰にでもあるということです。それには障がいの有無は関係ないと思いますし、障がいのない方であっても自分の能力を活かせていないと悩む人は多いでしょう。だから、不安になりすぎないで大丈夫。自分の想いを持って働いていればそれが周囲に伝わって、あなたの得意分野を活かせるような仕事が自然と寄ってくることもあるはずです。すべての人に強みがあるということは、一緒に働いている社員を見ていても日々実感します。探究心のある人、物知りな人、本当に優しい人…。グループメンバーは10人以上いるんですが、毎日少なくとも一度は全員と言葉を交わす中で、自然とそれぞれの自分らしさや長所が見えてきます。そんな各々の強みを皆が発揮し、いきいきと働ける環境をつくることも私の仕事です。そのために気をつけているのは、相手の話を遮らないこと。話しに来てくれること自体がありがたいですし、まずはしっかりと想いを聞くところから始めています。もう一つ意識しているのは小さな貢献を見逃さないこと。会社と社員を支える総務の仕事は、外からはあまり目立ちません。だからこそ、中にいる私はメンバー一人ひとりの丁寧な仕事ぶりや地道な努力をしっかりと拾って、ねぎらいや感謝の言葉をかけるように心がけています。
広がる可能性に、わくわくしながら。
JR東日本は昔も今も可能性に溢れた会社だと思います。私が入社した時からやってみたいことは好きに試せる雰囲気がありましたし、最近は事業領域とともに活躍の場がより広がっていると感じますね。もちろん鉄道会社なので、守らなければならないルールはしっかりとあります。ただその中で個人を型にはめることなく、それぞれが挑戦したいことに挑戦できる環境だと感じています。それが私にとっては居心地が良く、それなりの年齢になった今でもこの先の会社員人生に対して「次はどんなことが待っているんだろう」とわくわくするんです。私がいつかやりたいと思っているのは、駅長など現場を預かる仕事です。いきいきと働く社員たちの姿が、そこに集うお客さまの心を動かす、そんな駅を自分の手で実現することを夢見ています。その目標のためにこれからも、よく聞き、よく話し、自分の長所を磨きながら成長していきたいと思っています。
わたしらしい働き方のヒント
20年以上使い続けているルーペ。
ルーペ(拡大鏡)は常にカバンの中にあります。約20年前に、自分で経費立案をして上司の承認をもらい、自ら発注をかけたものです。ペーパーレス化が進んだ今では1日に1回使うかどうかですが、いざという時に助けてくれる、お守りのような存在です。