現在の業務内容・職場環境
「こんな工事をしたいのですが」に答える仕事。
入社以来、新宿建築フィールドセンターという建築系の部署で仕事をしています。主に担当しているのは「意見照会」と「埋設確認」という業務です。いずれも、さまざまな関係者の間に立って相談・調整をしていくのが私の役割ですね。意見照会では、駅や関係部署などから届く問い合わせへの対応を行います。「壁を剥がす工事をしてもいいですか」「床に穴を開けても問題ないですか」といった相談に対して「問題ありません」「穴を開ける際はこのように開けてください」などと工事がスムーズに進むよう答えていきます。次に埋設確認ですが、これは「埋設」という言葉の通り、壁・床・天井などに埋まっているケーブルや配管などを確認する作業です。例えば電車関連のケーブルを誤って切ってしまうと、運行に影響が出ることも考えられますよね。ですから工事にあたっては埋設物をきちんと確認しましょう、というルールがあるんです。どちらの仕事も、建築に加えて鉄道の知識も必要になるので日々の勉強が欠かせません。先輩や上司の皆さんは質問しやすい方ばかりなので、わからないことはその都度聞きながら仕事をしています。最近では私が後輩から質問されることもあり、うまく答えられた時はこれまでの学びを実感しますね。
あらゆる調整の先にある達成感。
意見照会と埋設確認に加えて、工事の仕事もいくつか担当しています。私たちのグループは「新築」ではなく「メンテナンス」をメインにしていて、既存の建築財産を活かす工事を行っているのですが、特に印象に残っているのは入社2年目に担当した池袋の「びゅうプラザ」リニューアルの仕事です。旅行にまつわる相談・販売の場だった「びゅうプラザ」が、機能を拡張して「駅たびコンシェルジュ」として生まれ変わるというプロジェクトです。工事そのものは施工会社が行うのですが、私が任されたのは工事発注に至るまでのあらゆる調整でした。電気担当・通信担当・機械担当・駅員といった多くの社員と対話しながら相談事を取り仕切ったり、びゅうプラザの窓口営業を行いながら工事を進められるよう段取りを整えたり。そして何より重要だったのが、確定しているオープン日になんとしても間に合わせること。それまでバックヤードの工事しか経験がなかった自分にとっては、お客さまの目に触れる場所をつくり変えるという大きな挑戦だったのですが、そのぶん出来上がったよろこびも大きくて。プレオープンの日に工事関係者が集まり、新しくなった「駅たびコンシェルジュ」の写真を撮った時「ああ、ついに完成したんだ!」と達成感に包まれました。
ある日の働き方
- 出社。メールチェックなど
- オフィスで資料作成
- 昼食
- 打ち合わせ
- 現場で埋設確認や意見照会を確認
- 現場で確認した内容を元に資料作成
- 退勤
自身の障がいと働き方
話しやすい雰囲気が、一番のサポートかもしれない。
職場は仲が良く、雑談などもしやすい環境で雰囲気がいいのですが、就職活動中に重視していたのも人間関係の部分でした。私は右手に障がいがあり、何か重いものを持つ時は周囲の方にサポートをお願いすることもあるので、声をかけやすい・話しやすい職場かどうかは大事なんです。企業説明会の時に接した方の感じがよく「障がいがあっても大丈夫」と明るく前向きに話してくれたことはよく覚えています。自分に合っていそうな職場だなと感じることができました。入社後は、周りの皆さんのサポートのおかげで、仕事をする上で大きな問題を感じることはないですね。現場へ出かけることもありますが、基本はデスクワーク中心なのでそれも助かっています。研修など、慣れない場所で何かいつもと違う作業をするような時も「こんな内容だけど、どうかな?」とさりげなく気遣ってくれるので、とてもありがたいなと感謝しています。雑談・相談・他愛もない話など、毎日の何気ない会話こそ、私が一番大切にしているものかもしれません。
使う人の気持ちに想いを馳せながら。
障がいと業務に関することで言えば、大学時代の学びが今に活きていると感じることもあります。自分の障がいのこともあり、大学ではユニバーサルデザインやバリアフリーを中心に、インテリアデザインについて広く学んでいました。「どんな形の取っ手があると多くの人が使いやすいだろう」「本当にこのデザインでいいのかな」など、そういった視点を業務の中で意識するようにしています。バリアフリーに関しては設計やデザイン上のルールが定められていることも多く、例えば「視覚障がいがある人のための誘導ブロックはこのように設置しましょう」「色や形はこういうものを使用しましょう」といったことがさまざまに決まっているんです。そういった知見や視点を今後も活かしていきたいですし、ルールを踏まえながらも、自由なデザインによって人を楽しませたい気持ちももちろんあって。「自然豊かな街なので、今回改修する駅の一角にもそんな印象を意識してみてはどうでしょうか」「壁紙やカーペットはこんな色にしてみませんか」などと、場所の雰囲気や使う人の気持ちに想いを馳せながら提案していくのが楽しいですね。
今後の目標・メッセージ
自分の可能性を広げ続けたい。
今後は、まだ自分が担当したことのない仕事に携わってみたいですね。今所属している新宿建築フィールドセンターの中にも経験したことのない部門がいくつかありますし、まだ自分が関わっていないJR東日本の建築物や駅などもたくさんあります。駅の改修ひとつとってみても、例えば改札の工事は担当したことがなかったり。それに、建物ごとにルールが違ったり考慮すべきことが変わってきたりするので、それぞれの場所ならではの学びがあると思っています。実際にどこかの駅で働いてみたい気持ちも、ちょっとあって。駅組織の中に建築担当の人がいる職場も一部もあるんですが、そういう場所で働くことで、現場の声や駅の皆さんの様子をもっと理解できるんじゃないかと思うんです。他にも、駅ビル店舗の開発を手掛けるマーケティング部とは工事の調整で関わることがあり、そういった部署へのチャレンジも上司と話したりしています。
学びながら、道がひらけていく。
そんな新しい挑戦のためには、やはり日々の勉強が大切です。私自身、大学が建築学科ではないのですが、最近はそういう「建築出身ではない人」も増えてきていて。先輩や上司といった周囲の皆さんから仕事の仕方を教わったり、会社が提供してくれる学習の場があったりするので、建築を専門的に学んでいない方にも道はひらけているということをお伝えしたいですね。JR東日本の建築の仕事に興味を持っていただけるなら、思い切ってチャレンジしてほしいなと思っています。入社からすぐに研修があり、業務に必要な知識はそこで学べるようになっています。反対に、建築出身の方であっても、最初からすべてを理解している人はいないんですね。実際の業務経験を通して建築への理解を深める、入社後に新たな資格取得を目指す。皆それぞれに勉強しながら、建築業務に取り組んでいます。また障がいの部分に関しても、部署ごとに適切なサポートが受けられるはずですし、JR東日本の人は皆さん理解もあると感じています。社内では、障がいのある社員の方もたくさん活躍しているので、ぜひ一緒に働けたらうれしいです。
わたしらしい働き方のヒント
小さなゆとりを生む、左利き用の文房具。
右手が動かしにくいため、左利き用の文房具を使っています。したい作業がスムーズにできるよう、常にデスクの中に置いていますね。作業効率のアップや、仕事をする上での小さなゆとりにつながっています。シンプルなデザインで使いやすいところがお気に入りです。左利き用の文房具は右利きのものより数が少なく、色やデザインの選択肢が無いことが多いので、好きな色や形だと使っている時も楽しいですね。